久しぶりに田舎に帰ると、
昔ながらの和室が広がる家に
懐かしさを感じることがあります。
畳の部屋にはふすまと障子、
床の間と掛け軸。
子どもの頃は、
家中の障子の張替えの日は、
祖母、母、そして子供たち総出で
一日がかりで仕上げていました。
ふすまの柄も、
時期を見て定期的に変えるだけで
部屋の雰囲気が変わったものです。
しかし、そんな住環境も、
いつのまにか大きく変化しています。
昔は障子だった箇所は、
ガラス窓が当たり前になっています。
いつから日本でも
ガラス窓を
使用し始めたのでしょうか。
ガラス窓に関する
日本の歴史についてご紹介致します。
ガラス窓が日本に導入されたのはいつ?
[quads id=1]
日本の木造建築に、
板状のガラスを窓や戸に使用したのは、
江戸時代が最初と言われています。
しかし、一部の上流階級や
豪富が輸入品として
使用されていたようで、
広く一般的な標準の形式として
普及していたわけではありません。
江戸時代、
ガラスを窓に使用していたのは、
一部の上流階級のみで、
その他の庶民は
障子や木製の戸を使用している住居が
一般的だったようです。
明治維新後、
西洋建築物が普及し始めると、
同時に板ガラスも
輸入されていったようです。
明治後期になると、
国内でも製造技術も発展し、
全国的な住居形態として
ガラス窓が導入され、
庶民にも広がっていったと
考えられています。
ガラス窓が日本に導入されたのは、
一部の上流階級の間には江戸時代から、
庶民にまで広く普及していったのは
明治後期と言われています。
進化するガラス窓の世界
部屋の仕切りが障子であった頃は、
光を部屋に入れる
機能はあったものの、
防寒対策は劣り、
定期的な張替えという
メンテナンス面でも
手間がかかっていました。
ガラスを窓に利用することが
広がるにつれ、
ガラスを開発する技術が発展し、
ガラス窓の機能も飛躍的に
良くなっていったようです。
1.ガラス窓の進化とは…
- 防寒対策がより一層強化された
- 二重窓が開発され、
断熱作用が高まった - 窓枠がアルミと樹脂の
組み合わせになり、
劣化しにくくなった
このように、
ガラス窓はガラスの質と、
窓枠の材質を進化させることにより、
防寒対策・断熱効果が高まっています。
2.近い将来、こんなガラス窓も…
- 窓にセンサーが内蔵され、
花粉や天気予報の情報を感知し、
知らせてくれる - モニター代わりになり、
テレビや映像を映写できるシステムの窓 - 照明機能を持った窓枠
このように、
より生活を豊かに
便利にしてくれるような
窓・ガラスが
開発されてきている様です。
3.昔のままも大事にしたい。 障子も現代風へ…
現在は、古民家カフェや
古民家再生を求める人がいます。
昔ながらの住居の作りに
安らぎや価値を見出す
思考の人々のようです。
障子の趣を残しながら、
メンテナンス面では
手間のかからないようにしたいという
要望もあるようです。
そこで、
障子の格子を木製からアルミ製へ、
和紙は樹脂製障子を使用することで、
張替えすることなく、
水拭きも可能で扱いやすい、
新和風と呼ばれる現代の障子
も出てきています。
昔ながらの障子の良さと、
生活のしやすさを融合しながら、
より個々が求める、
ちょうど良いと思う環境を
選択できる時代と
なっていると思います。
まとめ
ガラス窓の歴史について
ご紹介致しました。
障子からガラス窓へ
変化していった歴史的背景から、
現在のガラス事情へと
発展を遂げているようです。
歴史を振り返ると、
現在の日常にありがたみが
出てくると思いました。
コメント